diary
JR.
- 2013.02.14 11:11
- art
引きのばした写真を建物の壁や屋根、
そして階段や電車にまで「展示」する、フランス人アーティスト、JR。
「アートを通して、世界をひっくり返す」
自分の名前を街中にドローイングするような
よくいる自称グラフィティ・アーティストだったJRは
17歳のときに地下鉄で安物をカメラをみつけ、
友人と自分の活動を写真に撮影してそれを壁に貼りはじめます。
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「サイド・ウォーク・ギャラリー」と称し
撮った写真を街中で「展示」していましたが
2005年のパリ郊外暴動事件をきっかけに
世の中に対してメッセージ性を持ったプロジェクトへと進化していきました。
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2月10日からワタリウム美術館で
展示が始まったのでさっそく見てきました。
私はJRの知識が何もなく、
ただ街中に人の顏を描く人かと思ったら違うんですね。
彼はカメラを使って世界の真の顔を、
人々の顔写真を巨大なキャンバス上に貼ることによって表現します。
ただ人の写真を貼りまくるのではないのです。
今回、東北の震災を受けて
日本の《Inside Out》プロジェクトを立ち上げ
昨年11月から被災地の人々の顏がプリントされた専用トラックが、
東北の被災地を巡っています。
被災地の人々の素顔が東北の街に広がって大きな展覧会のようになるでしょう。
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たくさんのメッセージが込められているJRの展覧会は
ワタリウム美術館にて、6月まで開かれています。
ぜひ行ってみて下さい。