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音を視る 時を聴く

  • Posted by: lint
  • 2025.01.31 21:21
  • art

先日、東京都現代美術館でやっている坂本龍一の展示を観に行ってきました!音楽家だけではなくアーティストとしての世界観がたくさん感じれた展示でした。

まず初めに出迎えてくれたのは、映像と音楽が合わさった作品です。美術館の中に坂本龍一の音楽が響き渡り、不思議な感覚になりました。  

他には気象衛星からのデータをもとに天井から雨を降らせる作品がありました。それにより音や照明が変化していき、視覚と聴覚の両方が刺激され、感動しました。

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1番印象深かったのは、坂本龍一が東日本大震災の津波で被災した宮城の高校のピアノを作品化したものです。被災したピアノを「自然によって調律されたピアノ」として捉えた坂本龍一は、世界各地の地震のデータを使い、それと連動させてピアノの音を鳴らせます。シーンとした空間の中で時折り鳴るピアノの音は不気味であり、美しく、しばらく立ち止まってしまいました。

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最後には、ピアノが置かれた手前に坂本龍一が、ピアノを演奏している映像がガラスに映し出され、あたかも本人が弾いているように見えるというメディアアーティストの岩井さんとのコラボレーション作品がありました。演奏している映像に加え、音楽の速度やテンポと連動して色々な形が飛び出してきたり、放射状に線が伸びていったりと、音楽を可視化したような作品でした。

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今回の展示の作品はどれも、音を聴くだけでなく音を視るというところにこだわっています。自分にはまだその感覚がなかったので、新しいことを体験できてよかったです。

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平日でしたがすごい人の多さでびっくりしましたが、納得のいく坂本龍一の才能が全開の展示でした。

みなさんもぜひ音を視に行ってみてください。