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映画と食事の関係

映画の中の食事シーンが好き。
スクリーンを通して匂いがしてきそうだったり
役者さんが本当に美味しそうに食べる姿をみるのが好き。
食べ方も人によって全然違うし、きっとその役の食べ方をしているんだろうけど
食事のシーンはその映画の良し悪しを決めるんじゃないかとすら思う。

時々、日本のドラマなんかで明らかに食べたふりみたいな
食べかたをする女優さんをみるとがっかりする。

そんなわけで、わたしが今まで好きだった食事シーンのある映画を
いくつか思い返してみた。
書き出してみたら、意外と長くなりそうな予感なので、
2回にわけて紹介します!

『The Help』

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ストーリーの良さも然ることながら
黒人のお手伝いさんたちが作る料理が美味しそうで、
食事シーンがとにかく楽しい。
「美味しそー!でもカロリー高そー!」って感じの
アメリカらしい食べ物が次々に出てきます。

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右の目がくりくりしたミニーは町一番の料理上手。
(顔がわたしと似てるという噂も。。。笑)

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これはミリーの特製チョコレートパイ。
すごくおいしそうに食べていたけれど、
このチョコレートパイにはとんでもないものが入っています。。。
(みてのお楽しみ!)

フライドチキンを作るシーンもすごく印象的で
ミニーが「ショートニングでフライドチキンをあげるとすごくおいしいのよ。
ショートニングはどんな事にも使える万能の油。」って言うんだけど、
実際「ショートニング」とは悪魔のオイルと呼ばれる
体にとっても悪い油です。そんなところもアメリカっぽい。

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こうゆう風にテーブルいっぱいに食べ物が並ぶのって楽しいな。

いつか、こんな風に振る舞えるようになりたいもんです。。。

『ベティブルー』

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海辺の太陽が照りつける
いかにも暑そうなキッチンで
ゾルグが作る『チリビーンズ』

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仕事から帰ってきて真っ先に向かったキッチン。
火にかけっぱなしの鍋をあけると
ぐつぐつと煮えているチリビーンズ。
あまりにも美味しそうに匂いを嗅ぐから
どんなに美味しいものなんだろう???と
憧れた食べ物です。

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当時、チリビーンズが食べれるのは
知る中では「ウェンディーズ」くらいで(まだアシスタントだったので)
食べ物にはまりやすいわたしはかなりの頻度でチリビーンズなるものを食べていました。

ある日、デリカシーのない知り合いから
「ウェンディーズのチリビーンズってワキガの匂いがするよね?」
と、言われてからは急激に食べる頻度が減っていったのでした。。。
(わからなくはないが、デリカシーのない質問...)
でも、いまでも大好きな食べ物です。

『パルプフィクション』

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この映画もチーズバーガーやステーキ、ジャンクな食べ物が
たくさん出てくるのですが、
中でもすごーく美味しそうに見えたのが
「バニラシェイク」

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「シェイクが5ドル??バーボンか何か入ってるわけじゃねえんだろ?」
とヴィンセントがびっくりする高級なシェイク。
今のレートだと5ドルでもそんなに高く感じないけど、
日本でいうなら1500円くらいの価値だったそう。
それは高いわ。。。

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バニラシェイクを細いストローで飲むユマサーマン。
なぜだかすごく特別でおいしそうな飲み物にみえて
アメリカのシェイクってなんだかおいしそう!
マックのシェイクとは絶対に違う味がしそう。って思ってました。

真っ赤な口紅で煙草吸いながらシェイク飲むって
なんかアンバランスでかわいい。

ところで
ユマサーマンの大胆な広めにとったバングでフェイスラインを
潔く出したボブスタイル。

このヘアスタイルもこの映画の象徴でした。

いま見てもかっこいいな。


『潜水服は蝶の夢を見る』

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超高級レストランを貸し切って、
編集者クロードとの妄想食事シーン。
映画の中でジャン=ドーは全身不随で食べることも飲むこともままならない。
この妄想食事シーンは食欲と性欲の
両方が完璧に表現できているとこがすごいと思う。

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最初はナイフとフォークでゆっくりと食べてるんだけど、
だんだん手づかみになって、
しまいには食べさせ合い。
「食べまくる」という表現がぴったりの食べっぷり。
それが妙にエロティックでした。

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牡蠣の食べさせ合いは、
普段あまり生牡蠣を食べないわたしでも
おいしそーって思ってしまったくらい。
しかも、その食材が生牡蠣ってなんかエロい。

食事シーンをこんなにエロティックに表現できたのは
ジャン=ドー役のマチューアマルリックのセクシーさに
尽きると思います。

映画ってやっぱり奥が深い。

『パルプフィクション』なんかは美容師なりたてに観て以来
一度も観てないのに、自分でもよくシェイクのこととか
覚えてるなーとか思う。
ストーリーよりもそういうワンシーンの記憶って
鮮明だったりするのがおもしろいなー。

では、その2に続きまーす。

お付き合いいただきありがとうございました。