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映画とヒロインの関係

映画のストーリーを楽しむ条件のひとつ、

それはヒロインの女優さんが自分好みであること。

その条件が満たされていると少々話がつまらなかったとしても
けっこう満足できちゃったりします。

俳優に関してはとくにそういった偏りはないのだけど。。。

そのかわり、どんなにいい話でもヒロインが自分的にいまいちだったりすると
最後までなんだか入り込めないまま終わってしまったりする。

今回のコラムはそんなわたし基準の好きな映画と女優さん、
もしくはヘアスタイルやファッションについて
紹介してみようと思います。

ただし、あくまでも好きな女優さんメインなので
ストーリーに関してはあまり期待しないように!

まずは『Dreamers』

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最初に言っておくと、ストーリーはいまいちです(笑)

でも映像の良さと主役のエヴァグリーンの美しさだけで
約2時間、まったく飽きずに観られます。

舞台は1968年、「5月革命」の直前のパリ。
でも、この男女三人の主人公たちは、
政治活動をするわけでもなく、
部屋にこもって快楽に溺れるという
なんとも怪しいお話。

18禁だっただけあって、かなり大胆なシーンが多いけど、
絵がほんとうに綺麗なので生々しいエロさはないです。

エヴァグリーンは
これがデビュー作とは思えないくらい
体当たりな演技で、
そして何よりも美しい!


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この無造作なヘアアレンジもすごく良くて、
何度も一時停止してはどうなってるのか研究しました。

で、一時期、同じヘアアレンジをしていました(影響されやすい人)

ファッションも楽しめるし
50年代、60年代のフランス映画の映像や台詞がでてきたりも
するので、昔のフランス映画が好きな人も楽しめると
思います。

続いて『シャイニング』

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ジャックニコルソンのこわーい顔でおなじみですよね。

このこわーい顔のせいでずっと食わず嫌いしてたのだけど
酒井がおもしろいよとすすめるので観てみたら
意外にも奥さん役のシェリーデュヴァルがとってもかわいかったのです。

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すこし野暮ったい感じのファッションがかわいい。

こんな子、今いてもかわいいですよね。

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ホテルの内装がすごく良くて、
狂気なストーリーとのミスマッチさが絶妙。

かなり印象に残ってます。

ジャックニコルソンがほんとに怖いです。。。


お次ぎはまたまたフランス映画。

『ベティーブルー』

はっきり言って名作です。

最近はしばらく観てないけどこれに限ってはもう何度観たことか。。。

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ストーリーの序盤の舞台、海辺のバンガローでの広大な風景、
青い空、乾いた空気、
なぜか最初から感じる切なさ。
初めてみたとき
最後の衝撃的な結末を知らなかったのに感じた
悲しい予感はほんとうにすごいと思う。

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ベティ役のベアトリスダルはこの役がはまりすぎていて
ベティそのものなんじゃないかと錯覚してしまう。

19歳のベティの無邪気なかわいさと
19歳とは思えないほど情熱的なセクシーさ。

このアンバランスさがベティの魅力だと思います。

この役はこの人以外にはありえなかったと思う。

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少しすきっ歯で大きな口とぽってりな唇が彼女のチャームポイント。

この無造作なヘアアレンジも大好き。

いやーこのコラム書いてたらまた久しぶりに観たくなってきた。

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ゾルグ役のジャンユーグアングラードの優男っぷりも
最高です。

とにかく、いい映画です!

続いては日本映画。

『ジョゼと虎と魚たち』

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主人公のジョゼを演じた池脇千鶴ちゃんが
すばらしい。
足が不自由で、
長い間家に閉じ込められて育ったせいで
すごく風変わりなジョゼを
なんの違和感もなく演じきっている。
ジョゼの無愛想に話す大阪弁もすごくいい。


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この池脇千鶴ちゃんのくせっぽいパーマ、かわいい。
こうゆう下手したらおばさんっぽくもなりえる
野暮ったいヘアスタイルって
ある意味やったもん勝ちで、
あとはその人の持つ雰囲気とスタイリング力で
どっちに転ぶかはその人次第だったりもする。

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ジョゼは本が大好きで、おばあさんが拾ってきた本を
片っ端からジャンルを問わず読破している。

ジョゼが本を読むシーンもいい。


ジョゼのことばっかり書いたけど、
妻夫木くんのダメ男っぷりも良かった。

ラストの妻夫木くんが嗚咽をもらしながら泣き崩れるシーンは
ほんとうに印象的で
切ない顔をさせたらこの人が1番なんじゃないかと思う。
「悪人」も良かったし。


今回、紹介した映画、ひとつずつ振り返ってみると、
ヒロインの好みの他に、もうひとつ共通点がありました。

映像のきれいさというか、雰囲気ですね。
もしかしたらこっちの方が重要だったりして。

好きな映画を振り返ってると、観た当時のことなんかも
自然と思い出しちゃったりして
なんか、時間の経過を感じます。
あーあのときはまだ10代だったなーとか、
まだ「テレビデオ」でみてたなーとか。
で、憧れたりとか、
ファッションの影響を受けたりとか
切なくなったりとか。。。
うーん、映画ってすごい、やっぱり。

まだまだ他にもたくさんあるけど、
今回はこんなところで。。。


次回はまた違う切り口で好きな映画を紹介しようと思います!